【ストウブごはんの魅力】炊飯器を手放して見つけた、静かな朝の贅沢
ご飯を炊くという、小さな贅沢。愛用の鍋とわたしの朝
炊飯器の保温がどうしても苦手だった
炊飯器の保温機能が、昔からどうしても苦手だった。
時間がたったご飯のにおいや、水分の飛んだかたさ。炊きたてのあの香りと柔らかさが、どこかへ行ってしまったように感じられて、なんだか食べる気持ちがそがれてしまう。
「だったら、鍋で炊けばいいのかもしれない」
そう思い家にあったテフロン加工の鍋で炊いてました。
それが私の鍋でご飯を炊く始まり。
ご飯専用の土鍋も試したけれど、 私には合わなかった。焦げたご飯がうまく剥がれなず、だんだん炊いたご飯が茶色くなってきて使うのをやめてしまった。
そんな時、ストウブのWa-NABE.に出会う。重たい蓋、ずっしりした鉄の質感。底が丸いのでご飯を上手に調理できる。
ストウブ鍋でご飯を炊く、静かな朝の始まり
炊く前の準備
夜のキッチン。
「寝る前に米を洗う」、この作業を忘れると朝ごはんにありつけない。
研ぎ終えた米に新しい水を加え、ストウブの鍋に移し準備完了。
ストウブの魅力と、炊飯のコツ
ストウブの鍋は強火にするとホーローが痛むので、中火もしくは弱火で使用。
沸騰する音が、鍋の中から静かに聞こえてくる。
ブクブクという音が大きくなったら、火を弱火に、ストウブの重たい蓋が、熱と水分をしっかりと閉じ込めてくれるおかげで、炊き上がりはいつもふっくら。
弱火にして、タイマーをセットする。弱火で10分。火を止めたら、さらに10分ほど蒸らす。その間、他の料理をしたり、ふと窓の外の季節を感じたり。
蓋を開けた瞬間、ふわっと立ちのぼる湯気と甘い香りに、思わず笑みがこぼれる。これだけで、その日の気分がまるで違ってくる。
今日の食卓が、少しだけうれしくなる
ご飯が炊けたら、味噌汁を温める。あれば漬物、なくてもいい。
そんな朝の一汁一菜。一人暮らしだから、誰かに見せるわけでもなく、写真を撮るわけでもない。
けれど、こういうごはんがあるだけで、その日一日がきちんと始まる気がする。
わたしにとっての、ちいさな贅沢
ストウブ鍋は、決して手軽とは言えない。
洗うときは少し重たくて、保管にも場所がいる。けれど、不思議とそれが負担にならない。むしろ、手間があるからこそ、日々の中で“この鍋を使う意味”が育ってくる。
蓋を開けるたびに、ちいさな幸せが満ちるような気持ちになる。
何も特別なことをしていないのに、心が落ち着くのはきっと、自分で手をかけたものがそこにあるから。
おわりに|つくることは、自分を整えること
朝、火を入れて、ご飯を炊く。
それだけのことで、ずいぶんと心がまあるくなる。
炊飯器のボタンひとつでは手に入らなかった感覚が、ひとつの鍋と時間の中にある。
慌ただしく始まる日もあれば、ぼんやりしてしまう朝もある。けれど、そのどちらにも、ストウブ鍋のごはんは変わらず寄り添ってくれる。
なにかを手放したとき、ほんとうにほしかったものが残った。
炊きたてのごはんと、静かな朝の空気。そのふたつが、今のわたしのひとりの暮らしをそっと支えてくれている。
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私の使うストウブの鍋、
見てるだけで嬉しくなる。
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