新潟県長岡市といえば、日本三大花火大会の一つ「長岡まつり大花火大会」で有名です。毎年8月2日・3日に開催される花火大会は、戦災復興と平和への祈りを込めた「正三尺玉」や「フェニックス」など、感動的な花火が夜空を彩る圧巻のイベントです。その美しさと規模は全国から多くの人々を魅了し、一度見たら忘れられない素晴らしい体験となるでしょう。
しかし、長岡の魅力は花火大会だけにとどまりません。実は、それ以上に魅力的な観光スポットが数多く存在します。美しい自然景観、歴史ある神社仏閣、癒しの温泉まで、長岡エリアには一年を通して楽しめる見どころが満載です。今回は、素晴らしい花火大会で有名な長岡の、それ以外の隠れた観光の魅力を徹底的にご紹介します。
日本海の恵みを満喫「寺泊魚の市場通り」
新鮮な海の幸が並ぶ「魚のアメ横」
長岡市寺泊は「魚のアメ横」として親しまれる寺泊魚の市場通りで有名です。日本海で獲れた新鮮な魚介類がずらりと並ぶ様子は圧巻で、見ているだけでも楽しめます。季節ごとの旬の海産物を購入できるほか、その場で焼いて食べることも可能です。
特におすすめは、寺泊名物の「浜焼き」です。新鮮な魚介類を炭火で焼いた香ばしい香りが食欲をそそり、日本海の塩気を感じる絶品グルメを味わえます。価格もリーズナブルで、家族連れからカップルまで幅広い層に人気です。
寺泊水族博物館で海の生き物との出合い
寺泊には魚の市場通りだけでなく、寺泊水族博物館もあります。日本海の魚類を中心に約300種10,000点の海洋生物を展示しており、特に大型のマリンピア日本海では見られない地元密着型の展示が魅力です。子供から大人まで楽しめる教育的価値の高いスポットとして、多くの観光客が訪れています。

神秘とパワーに満ちた「弥彦神社」と弥彦山
越後一宮の格式高い神社
弥彦村にある弥彦神社(いやひこじんじゃ)は、越後国一宮として2,400年以上の歴史を誇る由緒ある神社です。天照大御神の曾孫にあたる天香山命(あめのかごやまのみこと)を祀り、商売繁盛」・「五穀豊穣」・「家内安全」・「厄除け」などのご利益があります。
境内は荘厳な雰囲気に包まれ、樹齢数百年の杉の巨木が立ち並ぶ様子は神秘的です。特に拝殿の美しい朱塗りの建物は、四季を通じて美しい写真を撮影できるフォトスポットとしても人気があります。
11月には菊まつりも開催されます。

登山編:弥彦山ハイキングで自然を満喫
弥彦山(標高634メートル)は、登山初心者から上級者まで楽しめる複数のハイキングコースが整備されています。最もポピュラーな「表参道コース」は弥彦神社から山頂まで約1時間30分の道のりで、神社の奥宮を経由する神聖なルートです。
登山道は比較的整備されており、途中には休憩ポイントも設けられています。春には山野草や桜、夏は緑豊かな森林浴、秋には美しい紅葉を楽しみながら登ることができます。山頂からの達成感とともに味わう絶景は格別です。
体力に自信のある方には「裏参道コース」もあり、より自然豊かな環境の中でハイキングを楽しめます。
私は以前こちらのコースで登りました。春の山野草を愛でながら春到来を肌で感じました。」
ロープウェイ編:楽々空中散歩で絶景体験
登山が苦手な方や時間が限られている方には、弥彦山ロープウェイがおすすめです。弥彦神社から徒歩圏内にあるロープウェイ乗り場から、標高634メートルの弥彦山山頂まで約5分で到達できます。
ロープウェイからの眺めも素晴らしく、眼下に広がる越後平野や弥彦の町並みを空中から楽しめます。山頂の展望レストランからは、越後平野や日本海、佐渡島まで見渡せる360度のパノラマビューが楽しめます。
夕日の時間帯に訪れれば、日本海に沈む美しい夕陽を眺めることができ、ロマンチックな雰囲気を演出してくれます。また、春には山桜、秋には紅葉が山頂付近を彩り、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。山頂には展望レストランもあり、絶景を眺めながら食事を楽しむこともできます。
温泉と自然に癒される長岡の隠れた名所
蓬平温泉で心身ともにリフレッシュ
長岡市内から車で約30分の場所にある蓬平温泉(よもぎひらおんせん)は、江戸時代から続く歴史ある温泉地です。山間の静かな環境にあるため、都市部の喧騒を忘れてゆっくりと過ごすことができます。
泉質は硫黄単純温泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、慢性消化器病、痔疾、冷え性、慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷などです。また、肌がすべすべになる「美肌の湯」として親しまれています。日帰り入浴も可能で、自然に囲まれた露天風呂は格別の開放感を味わえます。
国営越後丘陵公園で花と緑の癒し
長岡市宮本町にある国営越後丘陵公園は、四季を通じて美しい花々が楽しめる広大な公園です。春には雪割り草、カタクリ、チューリップやバラ、夏にはひまわり、秋にはコスモスが園内を彩ります。
特に「香りのばら園」では約800種類のバラが栽培されており、見頃の5月下旬から10月にかけては多くの来園者で賑わいます。園内にはレストランやカフェもあり、美しい景色を眺めながら食事を楽しむこともできます。
長岡の歴史と文化を体感できるスポット
河井継之助記念館で幕末の歴史に触れる
長岡が誇る幕末の英雄・河井継之助の足跡を辿ることができる河井継之助記念館は、歴史ファン必見のスポットです。長岡藩の家老として藩政改革に尽力し、戊辰戦争では中立を主張した継之助の生涯と思想を、貴重な資料とともに学ぶことができます。
司馬遼太郎の「峠」の主人公でもあり、こちらもおすすめです。リーダーとは何か?激動の時代をどう乗り切るか?といった課題は現代に通づるものがあります。
長岡城址公園で城下町の面影を感じる
現在は公園として整備されている長岡城址は、かつて長岡藩の居城があった場所です。桜の名所としても知られ、春には多くの花見客で賑わいます。城址からは信濃川と長岡市街地を一望でき、かつての城下町の繁栄に思いを馳せることができます。
まとめ:四季を通じて楽しめる長岡の観光魅力
長岡エリアは花火大会だけでなく、自然、歴史、温泉など多彩な観光魅力に溢れています。寺泊での海の幸体験、弥彦神社での歴史文化体験、弥彦山でのハイキングやロープウェイ体験、蓬平温泉での癒しのひとときなど、一度の旅行では回りきれないほどの見どころがあります。
それぞれのスポットが車で30分から1時間圏内にあるため、効率よく巡ることができるのも長岡エリアの魅力です。首都圏からのアクセスも良好で、週末の小旅行から本格的な観光まで、様々なスタイルで楽しめます。
花火大会の時期以外でも、長岡には皆さんを魅了する素晴らしい観光体験が待っています。ぜひ一度、長岡の隠れた観光の魅力を発見する旅に出かけてみてください。
グルメ編はこちら

コメント