安藤忠雄『水の教会』訪問|所在地・アクセス・見学方法と大阪展から感じた魅力

旅の記録

大阪の安藤忠雄展から「本物を見たい」という衝動へ

建築に興味を持つきっかけのひとつが、建築家・安藤忠雄の存在でした。大阪で開催されていた「安藤忠雄展」を訪れたとき、展示されていた実寸模型や写真に心を奪われたのが「水の教会」です。光や風、そして水を建築に取り込み、人の心を静かに動かす空間。その展示を見ているうちに、「実物を見たい、実際に肌で空気を感じたい」と強く思い立ちました。そしてついに、北海道・トマムにある『水の教会』を訪れることになりました。

安藤忠雄と「水の教会」とは?

安藤忠雄といえば「コンクリート打放し」と「自然との共生」をテーマにした建築で知られています。建築物を単なる器としてではなく、自然の光や風、音を取り込み、訪れる人に特別な体験を与える建築家です。代表作として大阪の「光の教会」や兵庫の「淡路夢舞台」、直島の「地中美術館」などがあります。

その中でも1988年に完成した「水の教会」は、北海道勇払郡占冠村・トマムに建てられた礼拝堂です。星野リゾート トマムの敷地内にあり、宿泊客や一般見学時間に見学することができます。自然豊かな森に囲まれ、四季折々の表情を見せる水面とともに、訪れる人に忘れられない印象を残します。

 

「水の教会」所在地とアクセス情報

所在地は北海道勇払郡占冠村中トマム。リゾート地・トマムの一角に位置しています。最寄りの交通手段は以下の通りです:

電車の場合:JR新千歳空港駅から特急で「トマム駅」まで約1時間半。下車後は星野リゾートの送迎バスで約5分。
車の場合:新千歳空港から高速道路利用で約100分、札幌から約2時間半。
バスの場合:札幌や空港から直行バスが運行しているシーズンもあり。

アクセス自体は少しハードルがあります。
見学時間が決まっているので、車、又は宿泊がおすすめです。

「水の教会」観覧方法と見学時間

「水の教会」は基本的に結婚式会場として利用されています。そのため、いつでも自由に入れるわけではありません。観覧できるのは主に以下のタイミングです:

一般公開シーズン:例年4月下旬~
見学可能時間帯(朝):6:30~7:30(最終入場 7:15)
見学可能時間帯(夜):20:30~21:30(最終入場 21:25)
予約方法:不要。公式サイトやフロントで事前に確認するのが確実。
所要時間:移動を含めて約15分程度。

日中は挙式利用のため立ち入りできないので、朝と夜のみ一般見学が可能です。
実際に訪れる際は公式サイトの最新情報を必ず確認するのがおすすめです。

私が訪れたときは、朝靄の中、幻想的に浮かび上がる十字架と水面が印象的でした。夜はライトアップされるとのこと。そちらも甲乙つけがたい美しさがありそうです。

 

水の教会 CHAPEL ON THE WATER | TOMAMU the Wedding
星野リゾートトマムのリゾート滞在型の北海道家族旅ウエディング。建築家 安藤忠雄設計の自然と対話し創造した聖なる空間「水の教会」。白樺の森に囲まれ「L」字の壁で仕切られた敷地は、独特な雰囲気に包まれた非日常空間。聖なる空間に佇む十字架を前にここに集う人々の心は一つになり、厳粛な挙式が始まる。

実際に訪れて感じた「水の教会」の魅力

実際に「水の教会」に足を踏み入れると、写真や実物模型では感じきれなかった空気感に圧倒されました。建物は非常にシンプルで、余計な装飾は一切ありません。しかし、そのシンプルさが自然の要素を際立たせています。目の前に広がる水面、その先にある大きな十字架。水が風に揺れ小さな音を立てて、祈りの空間をより神聖なものにしています。

大阪の展示で模型を見ているときは「よくできた空間演出」という印象でした。しかし現地で体験すると、それは単なる設計の巧みさ以上のものでした。空気の冷たさ、水面のきらめき、森と朝もやの匂い――すべてが一体となって、「自然と建築が共鳴する」という安藤忠雄の言葉が体感できたのです。

 

特に印象に残ったのは、礼拝堂へと続くアプローチ。森の中を歩き、視界が少しずつ開け、水面と建築が姿を現す瞬間は、劇場の幕が上がるような高揚感があります。これは写真では絶対に伝わらない体験でした。

 

まとめ|安藤忠雄建築を体感するなら「水の教会」は必見

大阪で見た安藤忠雄展がきっかけで訪れた「水の教会」。その実物は、展示では決して味わえない「自然と建築の融合」を体験させてくれました。所在地は北海道・トマムとアクセスは簡単ではありませんが、その分だけ得られる体験はかけがえのないものです。見学時間や公開時期は限られますが、事前に情報を調べて訪れる価値は十二分にあります。

安藤忠雄の建築をまだ体験したことがない方にも、ぜひおすすめしたい場所です。
もし大阪展で感動した方がいれば、ぜひ次は「水の教会」の本物を訪れてみてください。
きっと、新たな建築の魅力に気づくことができるはずです。

 

今回、見学時間が早朝、夜ということで、一度諦めました。
でもなんとかなるものですね。
行きたい、見たいという情熱を信じて苦手な高速道路の運転も頑張ことができました。
それは別の意味で私に自信を持たせてくれました。
本当に行ってよかった!

ちなみに頭大仏も行きましたが、こちらは海外のお客様がバスで来ていて、
ゆっくり見られないし、騒がしいし、写真はうまく撮れないし残念でした。

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